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ピロリ菌は本当に悪玉菌なのか?

 

 

 

ピロリ菌はらせん状の形をした細菌で数本の鞭毛をもちます。この鞭毛を使って胃粘膜層の深部にもぐり、胃壁の表面にある粘膜上皮細胞にくっつき増殖します。

 

強酸の環境下で生きていけるのは、ピロリ菌自身が胃の中の尿素を分解する酵素をもっていて、その酵素で尿素からアンモニアを作ることができるからです。アンモニアはアルカリ性なので胃酸を中和してバリアをはって、ピロリ菌自身を守っています。

 

ピロリ菌は胃の中で様々な物質を出して、胃の壁を傷つけています。たとえば、ピロリ菌の出すCagAという物質は胃壁の細胞どうしのつなぎ目を切断します。VacAという物質は細胞を空砲化し消滅させます。

 

 

こうして、胃壁の細胞が破壊されると炎症がおき胃炎になります。 胃壁は粘膜や胃酸を中和する物質に覆われています。胃壁の表面細胞が破壊されはがれると、その奥の組織が直接胃液に溶かされてます。そして表面から奥の層までなくなるのが胃潰瘍です。

 

 

胃潰瘍の患者の70%、十二指腸潰瘍の95%がピロリ菌の保菌者であるという事実。
日本の国立がん研究センターがピロリ菌の保菌者が胃がんのなりやすさが、非保菌者に比べて5.1倍以上高まるということ。

 

 

さらにピロリ菌の出すCagAは胃の細胞の中で細胞分裂にかかわるタンパク質にくっついているため、細胞の過剰な分裂がおき、胃がんになるということを調査して示しています。

 

 

このことを踏まえ、WHOが2014年に人の胃がんは80パーセントがピロリ菌によって引き起こされる発表されました。そういうことで最近はピロリ菌を除菌をすすめる動きがでてきています。ピロリ菌は完全な悪玉菌とされています。

 

 

 

ピロリ菌の共生菌としての働き

 

 

一方、ごく最近の研究でピロリ菌は胃の働きで欠かせない共生菌であることがわかってきました。ピロリ菌には胃酸の分泌量を調整する働きがあります。ピロリ菌自身がすみやすいように調整することが、胃の状態を整えるように働いているのです。

 

 

ピロリ菌の除菌が胃の中が空っぽになったことを胃から脳に伝達するホルモンであるグレリンの分泌がどうなるかを調べてみました。ピロリ菌の保菌者が食後、グレリンの濃度が下がったのに対して、除菌者は濃度が下がらずいました。ピロリ菌の除菌者は、食後も食事の必要性を伝えるホルモンを出し続けてしまうのです。 このことでピロリ菌は食欲をコントロールにかかわっていることがわかったのです。

 

 

また、ピロリ菌は胃壁をやわらかくして、胃酸の逆流をおさえる働きもあります。ピロリ菌の除菌者で逆流性食道炎になる人が増加しています。また、ピロリ菌を保有しないことで、この病気になっている人がいます。

 

 

 

逆流性食道炎というのは、胃酸が逆流することで、食道粘膜が炎症を起こす病気です。悪くなれば、食道がんの要因になる病気です。このように ピロリ菌は善玉菌の役目もするのです。

 

ピロリ菌の除菌をすると、多くの人が下痢や腹痛を起こします。除菌には菌の発育を抑える抗生物質が、ピロリ菌のみに作用するにではなく、腸にいるすべての菌にも影響を与えるます。したっがて、腸内フローラが乱れて下痢や腹痛をおこすのです。

 

以上の事からまとめると、以下のようになります。

 

・胃潰瘍など明らかに症状がある場合、ピロリ菌を除菌をした方が良い。

 

・症状がない、健康な人はピロリ菌を保有してても、除菌する必要がない。

 

 

 

ピロリ菌対策になる乳酸菌

 

ピロリ菌の胃への接着を阻害し、代謝物でピロリ菌の働きを抑える乳酸菌。また、除菌治療の効果を高める乳酸菌を紹介します。

 

乳酸菌OLL2716株

胃酸に強く、胃の粘膜上皮細胞に接着しピロリ菌の働きを阻害します。ピロリ菌除治療と併用すると、除菌成功率が高まります。また、胃食道の逆流の症状を緩和します。

LG21乳酸菌ヨーグルト

 

植物乳酸菌SN13T

植物性由来の乳酸菌で、果汁で培養すると抗ピロリ菌作用のあるカテコール、チロソールを産出します。排便回数の増加や、腸管免疫に働きかけて免疫力を高めます。

SN13Tを配合した飲むヨーグルト

 

 

L.ロイテリ菌ガストラス株

ヒト母乳由来の乳酸菌で、ピロリ菌除治療と併用すると除菌成功率が上昇します。下痢発症リスクや細菌・真菌感染リスクを下げる作用もあります。

Gastrus    ガストラス

 

 

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