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腸内細菌叢はいかにして構成されるのか?

 

 

赤味肉などから腸内細菌がつくる物質であるTMAOという代謝物の量が多い人ほど循環器系疾患リスクが多くなるという最近の研究発表があります。

 

冠動脈瘤がある患者を調べたところ、赤味肉や卵に含まれるレシチンを腸内細菌が代謝して作り出すTMAO(トリメチルアミンオキサイド)の血中濃度が高いほど動脈硬化の進行が見られ、それに伴う循環器系疾患発症や死亡ノリスクが高いのです。

 

一方、オリーブ油などに含まれる物質が、TMAO生成を抑制する結果がでています。食事の内容によって病気のリスクが決まるという典型です。

 

 

一方、腸に良いといわれる食物繊維やポリフェノールが、それを利用する腸内細菌を持っていなければ、腸に対する効果が低いということがわかりました。

 

血糖値抑制作用がある水溶性食物繊維βグルカンも同様にこれを利用する腸内細菌を持っていない人の場合には効果がありません。

 

体に良いと言われるものを食べても、腸内細菌叢によって効果に違いがでてくるということです。

 

 

では人それぞれの腸内細菌叢というのは、いつ構成されるのでしょうか?

 

人間の腸には、3万種、1000兆個の腸内細菌がいます。その腸内細菌は生まれながら持っているものではありません。母親の胎内では無菌ですが、生まれるとともに外界にいる細菌とたくさんとふれあい、自分の腸の中に取り込んでいきます。

 

 

だから、腸内細菌叢の組成は、生まれた直後に接触した人が持っている菌で構成されているようで、特に母親の持つ菌の影響は大きいようです。たくさんの人とスキンシップをして、多くの人から細菌をもらうことで、多種多様な菌がいる腸内細菌叢を築けることになります。

 

 

そして生後1年くらいまでに取り込んだ腸内細菌が生涯の腸内細菌叢を決まることになります。生後1年で築いた腸内細菌叢の組成は変えることはできませんが、毎日の食事や生活の過ごし方やどんな菌の数を増やすかによって腸内環境を変えることができます。

 

毎日食べる食事の内容によって、腸内細菌の善玉菌を増やし免疫力を高めることができます。そのためには食物繊維をしっかりとり続けなければなりません。逆に食物繊維の量が少ないと数週間でも善玉菌が減少し、再び食物繊維の摂取量を増やしても3分の1程度はもとにもどないというデータもあります。

 

 

たとえ、腸内細菌叢の多様性が低い人でも、今持っている善玉菌を増やす努力をし続ければ、ずっと健康でいられるということです。

 

 

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