糖化とはタンパク質と糖がくっついて起こる現象です。血液中に余分な糖分があると、体内のタンパク質に糖や脂質が結び付き、タンパク質えお変形させ、AGE(終末唐化産物)をつくります。
タンパク質は消化器官を通り、消化酵素によってアミノ酸に分解されます。アミノ酸は肝臓で貯蔵しながら、酵素を使いながら身体に必要なたんぱく質を再構成して、各臓器に細胞の材料としてわたします。
そこで、糖を摂りすぎるとアミノ酸とアミノ酸の間に糖が入り込み、全く違うたんぱく質ができてしまいます。このことを糖化といいます。この糖化した変形タンパク質は唯一「プロテアソーム」という酵素が分解できますが、年齢をとともにこの酵素の機能が弱くなるのがわかっていです。
AGE(終末唐化産物)はが血管につくと血栓や動脈硬化になるし、腎臓につまれば腎不全、肌で起こればシミやくすみ、骨であれば、骨粗鬆症の原因になります。アルツハイマー病を発症している患者さんは、一般の方に比べて数倍のAGEが蓄積しています。
年を重ねると新陳代謝が遅くなり、組織のタンパク質がストレスの悪影響を受ける率が高くなりますAGE(終末唐化産物)の影響を受けて、組織タンパク質は変性し、老廃物が蓄積されて組織の機能障害がでてきます。
それには原因となる過剰な炭水化物や糖を摂取するのを避け、血糖値を急激に上げないようにすることが大事になります。
食品を摂取したことで血糖値が上がります。その上がり方を数値で表したものをGI値(グリセミック指数)といいます。その数値は食品によってまちまちで、含まれる糖質の量や質、消化のしやすさなどによって変わってきます。GI値が低いほどインスリンの量は抑制でき、血管や臓器などの糖化を抑制できます。
GI値の高い食品は、パン、うどん、白米、はちみつ、パンケーキー、ジャガイモ、バナナなどで、GI値の低い食品は大豆、緑黄色野菜、きのこ、海藻、アボガド、ヨーグルトなどです。肉類や魚介類は、低GI食品とまではいえませんが、高いGI値ではありません。このことから、空腹のときにいきなり炭水化物を食べるとGI値が急上昇します。
血糖値を下げようとしてインスリンが分泌されると、脂肪が身体に定着してしまいやすくなり、肥満そして臓器の糖化ということになります。
体にAGEができやすいのは食後1時間です。これは食後30分から1時間で血糖値が上がるため、その時に糖化が起こってしまうからです。その対策として低GI食品を選んで食べることが大事になります。
その他にも食事では食べる順番も大事です。主食のごはんといった炭水化物を食べる前に、食物繊維が豊富な緑黄野菜やキノコ類、たんぱく質を含む肉・魚類を食べるのがいいのです。同じメニューを食べても、食べる順番によって血糖値の上がり方が違うのです。
また、血糖値が一番上がるのは食後1時間です。この時に軽く運動することが大事です。30分ほどのウォーキングは、糖化作用をを減少させることができます。その反対で食後すぐに横になって寝てしまうのは糖化を促進させてしまうことになるので、気をつけましょう。夕食後に軽く散歩することが糖化を抑えることになります。
同じカテゴリー「健康」の一覧
コエンザイムとは、補酵素のことで細胞内の化学反応の担い手である酵素の働きを助けるものです。Q10はキノンという化学構造に側鎖が10単位で連なってできているというのが名前の由来です。 コエ […]
食物アレルギーと言えば、食物を食べるとすぐにじんましんが出る、呼吸が苦しくなるなどを重い言付きます。これらすぐに症状が現れる食物アレルギーを即時性食物アレルギ […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
以前に酢を原液で飲む健康法が流行しました。高い濃度のまま飲んでしまうと酸が強すぎて、口の中や食道、胃などの粘膜を荒らしたり、胸やけを起こしたりする危険性があります。酢を直接 […]
毎日食べるヨーグルトですが、どうせ食べるなら目的に合わせてヨーグルトを選びましょう。乳酸菌やビフィズス菌の種類によって、体の中での機能が異なることがわかってきている。ここで […]
人気記事ランキング
整腸・便秘に効果を発揮する様々な乳酸菌 LB81乳酸菌 ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の組み合わせています。便秘・肌荒れの改善効果の他、腸 […]
お腹のガス抜きのツボ この記事の目次 お腹のガス抜きのツボ志室の探し方志室の押し方曲がりくねった腸からガスを出す方法小腸の6点マッサージ &nb […]
小腸は胃の下にぶら下がった状態で体の中に固定されていません。適度の運動で刺激を受けるので、そこで停滞することはあまりないのです。 しかし、大腸は小腸と違って体に固定されてい […]
しつこい便秘も、同じように見えて原因によって種類が異なります。その中で弛緩性便秘は、腸のぜん動運動が弱くて起こる便秘です。この便秘は直腸まで便を運べないので、便意をもよおす […]
生体電流を調整する この記事の目次 生体電流を調整する硬貨を貼るツボはどこ?10円玉の貼るツボ 大巨1円玉の貼るツボ 人の体には微弱な生体電流が流れています […]
腸内ガス 腸内ガスを作るのは、大腸にいる腸内細菌です。食物が大腸に入ると腸内細菌が分解します。大腸の前半部分の上行結腸のあたりでは善玉菌が多く、炭水化物などを分解してガスを […]
トイレに行ってもう少しで出そうなんだけどいうときは、耳や手のひらのツボ押しをしてはどうでしょうか。ツボを押すと排便をしやすくなることでしょう。 ツボは力を入れて長時間押せば良いというもの […]
食物繊維の摂取は便秘予防に有効です。しかし、すでに便秘になっている人にとっては、たくさん食物繊維を摂取することが、 かえって便秘を悪化くせているケースがあります。 &nbs […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
ひとつは梅干しを使った便通法です。梅は昔から解毒作用に優れた食品です。梅湯は梅干しを使った解毒法です。梅湯飲みは自然に下剤のような役割を果たし、薬に頼らず野菜の力だけで腸の […]
生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。 この記事の目次 生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。2種類の食物繊維は腸に対しての効果が違い。生野菜やサラダで便秘が解消 […]
記事ランキング