いくつかの便秘解消法と健康法を紹介する。

 

 

手や足が全身の各部分に対応して、揉みほぐすことによって健康状態がよくなることが知られています。特に手のひら全体は、消化器官と対応しています。便秘を解消するのに、手のひらを揉むことがとても有効であるのでしっかりと実践していきましょう。

手のひらを揉むことで便秘を解消する

 

全身の臓器・器官は手に反映されています。手は全身の縮図のようなものです。中指は頭と首、差さし指と薬指が腕・手で親指と小指が足、手のひらは胴体部分に呼応しています。

 

体の不調の部分があると、対応する手の部分だけが硬くなったり、押すと痛みを感じたりするようになります。硬いところや痛みがあるところを、もみほぐせば、対応する臓器・器官の不調を解消できるのです。

 

手の中で便秘に関係している消化器と対応しているのは、手のひらです。手のひらの真ん中あたりで、指を軽く押すだけで沈み込むところがヘソに対応しています。

 

 

 

手のひらを揉む手順

上図のように番号の書いてあるエリア（点の周りを全体的に）を準に押していきます。

 

硬いところは腸の働きが鈍っているので、念入りにもみほぐします。１番から９番を順番に揉みほぐしていきます。１つのエリアにつき５秒ぐらいで、優しくていねいに揉みほぐしましょう。

 

揉みかげんは、心地良い痛さになる程度で、痛すぎるのはかえって逆効果になります。硬いエリアは時間をかけて丹念に揉みましょう。

 

１周（１番～９番）を１セットとして、合計で３セットします。就寝前にすれば、効果的で翌朝は、気持ちの良いおつうじになります。

 

手のひらの揉みほぐしは、腸の働きを正常にしますので、下痢にも効果的です。下痢の場合は、１周１セットだけ行ってください。

 

 

 

中指をねじたり回したりして便秘を解消する

 

 

中指をねじったり回したりすることで、腸のぜん動運動を促して、便秘や下痢の改善につながる効果があらわれます。

 

指ねじりは、いつでも、どこでもできるのがいいところです。基本的には右手でも、左手でもよいですが、ここでは、左手の方で説明します。

 

指ねじりの手順

 

１．軽く手の準備体操で、手をぶらぶらさせます。

 

２．左手の中指のつめと第一関節の間を、息を吐きながら軽く１０回ねじります。終わったら同様に反対方向に１０回ねじります。

 

３．左手の中指の第一関節と第２関節の間を、息を吐きながら軽く１０回ねじります。終わったら同様に反対方向に１０回ねじります。

 

４．左手の中指の第二関節と付け根の間を、息を吐きながら軽く１０回ねじります。終わったら同様に反対方向に１０回ねじります。

 

５．左手をおなかにつけて、中指だけを立てるように持ち上げます。息を吐きながら軽く１０回回します。終わったら同様に反対方向に１０回、回します。

 

６．最後は力を抜き、手をぶらぶらさせます。（整理体操）

 

指ねじりを行うときは、指の付け根の方向に向かってねじってください。そして、吐く息を意識しながら、心地良い程度に刺激するのがベストです。

腸の働きをもっとよくしたい人は、手のひら揉みも併用しましょう。