梅干しは古くからダイエット効果があることが知られています。その効果はバ二リンという成分で梅干し特有の成分です。
この成分が腸から吸収されると、脂肪細胞を刺激します。刺激された脂肪細胞は燃焼して小さくなり、やせていくと考えられています。
バ二リンを効率よく摂取するには、梅干しを加熱することです。熱を加えることによって
バ二リンの量が増加します。同時に、梅干しのクエン酸と糖分が結びついてムメフラールという成分が作られます。この成分は血流をよくする作用があります。
梅干しの焼き方をただ焼くだけです。もしフライパンで焼くならば、油を使わず焦げないように転がすように、焼いてください。
フライパンでするのが手間ならアルミホイルで包んで10分ほどオーブンで焼くやり方もあります。電子レンジなら1分ほどできます。
ただ、電子レンジでは、短時間で高温加熱するため、糖とタンパク質が結びやすく、終末糖化物(AGE)が発生しやすいので注意が必要です。終末糖化物(AGE)は老化の原因物質です。
この焼き梅干しを1日3個を目安に食べると、脂肪燃焼効果はより高まります。いったん生成したバ二リンの量は冷めても減ることはありません。
プレーンヨーグルトに梅干しをのせ、梅干しを崩しながらヨーグルトを食べます。梅干しの酸味と塩味がヨーグルトとよくあいます。梅干しヨーグルトを食べると便通がよくなる人がとても多いです。
梅干しの酸味はクエン酸です。クエン酸が腸内に入ると、悪玉菌の繁殖を抑える強い抗菌作用があります。梅干しを毎日食べることで、腸内環境を変化させることができます。
梅干しには、梅リグナンというポリフェノールが含まれています。このポリフェノールは抗酸化作用に優れた物質で、肌に シミやしわをつくる活性酸素を抑えて、美肌効果を高めます。アンチエイジング効果が高いので梅ヨーグルトは女性に大人気です。
梅干しには、血圧の上昇を抑える作用があります。血液をサラサラにし、血糖値を下げる働きもあります。高血圧や動脈硬化、糖尿病の改善にも役に立ちます。
塩分の加減で適量に摂取することが大事です。1個10gで塩分濃度が10%の梅干しの塩は1gです。高い健康効果を維持しつつ塩分過多を防ぐには、1日3個が適量になります。
梅干し湯とは、梅干しの上にお湯を注ぐだけの飲み物です。腸内の温度を上がて、疲労回復にも効果があります。血流が良くなり免疫力が高め、風邪やインフルエンザの予防に優れています。
ピロリ菌は慢性胃炎や胃潰瘍があるなどの胃の粘膜が荒れると、その場所に集まって悪さをし胃がんなどの原因になったりしています。しかしそれは、慢性胃炎や胃潰瘍があるときだけで、胃の状態が良ければ、胃にとって良い働きをします。
例えば、ピロリ菌は、胃壁を柔らかくしたり、胃酸が胃粘膜を傷つけるのを防ぎ、胃酸が食道に逆流するのを抑えています。
慢性胃炎や胃潰瘍でないならば、ピロリ菌を除去せずに健康に役立てていきましょう。そのためには、梅干しを食べるのが一番よいのです。
最近の研究では、梅干しはには、ピロリ菌の働きを抑制する効果があります。梅に含まれるシリンガレシノールには、ピロリ菌の運動能力を抑える作用があります。ピロリ菌が丸くなって動けなくなってしまいます。この効果をだすためには、梅干しを毎日1個~3個以上食べることが必要になります。
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