以前に酢を原液で飲む健康法が流行しました。高い濃度のまま飲んでしまうと酸が強すぎて、口の中や食道、胃などの粘膜を荒らしたり、胸やけを起こしたりする危険性があります。酢を直接飲む場合には、水などで5倍以上に薄めてから飲むようにしましょう。
酢は、調味料のひとつとして料理を使って、摂取するのがベストです。その中で健康効果がとくに良いのが酢とたまねぎを合わせた酢たまねぎを使った食事です。
酢は、米や大麦などの穀物やリンゴ、ブドウ糖などに含まれいるデンプン(多糖類)や単糖と呼ばれる糖質をもとにつくられます。日本は一般的な酢は穀物をもとにつくられる場合が多いです。
酵母菌や麹菌の発酵によって、穀物から酒につくられます。そこに、酢酸菌を加えることで、酒から酢をつくります。
酢の成分である酢酸は、体内に吸収されると、細胞の代謝(エネルギーを生み出す活動)にかかわる物質に変換されます。
これまでの研究で、内臓脂肪の減少、血中脂質の減少、食後の血糖値上昇の抑制など、いわゆる生活習慣病の予防に効果が認められています。
とくに、酢に含まれる酢酸には高血圧を改善する効果があります。酢を大さじ1杯(15ml)とるだけで、血圧を下げる効果があることがわかっています。
これは、酢酸が細胞内でアデノシンという成分になるからです。アデノシンには血管を拡張させ、血流をよくする働きがあります。血管を若返らせるのに酢はとても良いのです。
たまねぎに含まれる硫化アリルという成分は抗がん作用があり、とくに胃がんや大腸がんを予防する効果が知られています。
硫化アリルは、玉ねぎの辛み成分です。硫化アリルは、水に溶けだしやすい性質をもつから、水にさらさないことが大事です。
硫化アリルは、疲労回復にも働きます。ビタミンB1の吸収を助ける作用があるからです。
ビタミンB1は、体内の糖質をエネルギーに変える際に酵素の働きを助ける役目があります。体の代謝を活発にし、エネルギーを効率よくつくるために、ビタミンB1が存在します。
体内で余った糖質は、脂肪に変換されて、体に蓄えられます。これを防ぐには、ビタミンB1と硫化アリルを同時に摂取して、糖質をエネルギーに変える力を増やすことです。
ビタミンB1は、豚肉やうなぎ、玄米、そば、大豆、豆腐や納豆、ゴマなどに豊富です。
他にも、硫化アリルは血液をさらさらにしてくれますし、風邪の予防にも働きます。
また、たまねぎはケルセチンという抗酸化成分も含まれています。ケルセチンには、血管をしなやかにするとともに、血管を酸化することで生じるダメージを防ぎ、若返らせる働きがあります。
血管を若返らしてくれるたまねぎには、毎日食べることで動脈硬化を予防・改善する効果があるのです。
たまねぎの便秘解消効果
硫化アリルは腸の蠕動運動を促進する働きがあるので、たまねぎは頑固な便秘を解消するにはとても良い野菜なのです。
フラクトオリゴ糖を豊富に含むたまねぎは、腸内の善玉菌を増やす効果が期待できます。オリゴ糖が善玉菌のエサになって、善玉菌を増やすからです。
フラクトオリゴ糖は腸内のデットクス効果も高いです。
たまねぎには、水溶性食物繊維が豊富に含まれているので、便通を良くしてくれます。
酢たまねぎの作り方は、たまねぎを薄くスライスして塩をふりかけたら酢を注ぎ、はちみつを軽く混ぜれば、終わりです。
数日たつと、酢とたまねぎがなじんで食べやすくなります。たまねぎは腸を元気にして善玉菌を増やします。たまねぎを酢漬けすることで、さらに腸を元気にしてくれます。
準備するもの
・玉ねぎ1個 ・塩少々 ・酢150~200ml
・ハチミツ大さじ2杯 ・保存容器
作り方
・玉ねぎの皮をむいて、縦半分に切り、芯や芽を除き、繊維に沿ってスライスします。
・玉ねぎをボウルに移し、30分から1時間ほど室温に置きます。そのあと塩をふりかけ てよく混ぜます。
・保存容器に入れて、玉ねぎがひたひたになるまで酢を注ぐます。
・はちみつを加えてよくかき混ぜると出来上がりです。
同じカテゴリー「便秘解消法(体の内側編)」の一覧
胃腸を強くする食べ物を食べる。 タウリンを含む食物を食べる。 魚介類に多く含まれるタウリンは、肝臓の機能を高めてアルコールの代謝をよくする働き、コレステロールの値を低下させたり、疲労回復 […]
あのRIZAPが美容と健康にかかせない腸内環境を整えるサプリメントを開発しました。 ダイエット中は、食事制限などの影響で便秘になりがちです。そのためお通じを良くすることが大 […]
バナナは食物繊維やビタミン・ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。ほかにも、レジスタントスターチ、フラクトオリゴ、マグネシウムなど便秘解消に良い成分も […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
コーヒーには、コーヒーオリゴ糖という独自のオリゴ糖があります。コーヒーオリゴ糖は腸内にある善玉菌であるビフィズス菌の栄養になります。 コーヒーオリゴ糖の特徴は、善玉菌の栄養 […]
人気記事ランキング
整腸・便秘に効果を発揮する様々な乳酸菌 LB81乳酸菌 ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の組み合わせています。便秘・肌荒れの改善効果の他、腸 […]
お腹のガス抜きのツボ この記事の目次 お腹のガス抜きのツボ志室の探し方志室の押し方曲がりくねった腸からガスを出す方法小腸の6点マッサージ &nb […]
小腸は胃の下にぶら下がった状態で体の中に固定されていません。適度の運動で刺激を受けるので、そこで停滞することはあまりないのです。 しかし、大腸は小腸と違って体に固定されてい […]
しつこい便秘も、同じように見えて原因によって種類が異なります。その中で弛緩性便秘は、腸のぜん動運動が弱くて起こる便秘です。この便秘は直腸まで便を運べないので、便意をもよおす […]
生体電流を調整する この記事の目次 生体電流を調整する硬貨を貼るツボはどこ?10円玉の貼るツボ 大巨1円玉の貼るツボ 人の体には微弱な生体電流が流れています […]
腸内ガス 腸内ガスを作るのは、大腸にいる腸内細菌です。食物が大腸に入ると腸内細菌が分解します。大腸の前半部分の上行結腸のあたりでは善玉菌が多く、炭水化物などを分解してガスを […]
トイレに行ってもう少しで出そうなんだけどいうときは、耳や手のひらのツボ押しをしてはどうでしょうか。ツボを押すと排便をしやすくなることでしょう。 ツボは力を入れて長時間押せば良いというもの […]
食物繊維の摂取は便秘予防に有効です。しかし、すでに便秘になっている人にとっては、たくさん食物繊維を摂取することが、 かえって便秘を悪化くせているケースがあります。 &nbs […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
ひとつは梅干しを使った便通法です。梅は昔から解毒作用に優れた食品です。梅湯は梅干しを使った解毒法です。梅湯飲みは自然に下剤のような役割を果たし、薬に頼らず野菜の力だけで腸の […]
生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。 この記事の目次 生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。2種類の食物繊維は腸に対しての効果が違い。生野菜やサラダで便秘が解消 […]
記事ランキング