ある大学の研究で体が柔らかいと痩せやすいという実験結果が得られています。このメカニズムはまだ推測の段階ですが、今、研究をすすめているところらしいです。
柔軟性が高いということは腱などが柔らかく、関節の可動域が広いことをいいます。だから、柔軟性が高い人では、ランニングやスポーツをしているときに、関節に必要以上に曲がってしまいそうになります。
その運動で使われる筋肉が収縮することによって、曲がりすぎを抑えるような動きをしようとする。関節の可動域がひろいので、広がり過ぎないように力を入れてとめているような感じです。
同じ強度の運動をしても、柔らかい人の方が実はエネルギーを多く消費していることになるということです。体が柔らかい人とかたい人が同じ動作をすると、体のかたい人の方がエネルギーがいるように思われますが、その逆になるという結果がとても面白いですね。
関節が動く範囲の限界は、構造的に決まっています。骨の形やつながり方によって関節を動かせる範囲が決まっているということです。基本的には構造はみんな同じですが、個人差は多少あるそうです。関節の構造はトレーニングによってかえることはできません。
結合組織とは、筋肉や腱、靭帯など関節を動かしたりする組織のことです。年齢や性別、運動量などによってのびやすさや元にもどりやすさが違ってきます。
一般に男性の方よりの方が女性が、結合組織は伸びやすい性質をもっています。これは、エストラジオールという女性ホルモンの濃度が高いほど柔軟性が高くなると言われています。
また、年齢を重ねると結合組織のコラーゲンの量が減少し、コラーゲンどうしの結合が複雑になるため、結合組織が伸びにくくなるためです。結合組織の特性はトレーニングによってかえることができます。
神経を通してが筋肉や腱が傷まないように力がかかりすぎるのを防ぎます。筋肉が伸び縮みできる範囲をや強さは、神経によって制限されていることをいいます。その制限はトレーニングによって、広げることができます。
結合組織の特性と神経の制御をかえることによって柔軟性をアップすることができます。
体を柔軟にするにはストレッチングは有効です。ストレッチングを繰り返すことで、結合組織の特性が変化して可動域が伸びます。神経による動きの制限も広げることもできます。しかし、その方法を間違えると、柔軟性がつかないことがあります。
筋肉や腱の中に神経のセンサーがあります。ストレッチングのときに反動をつけたり、無理にひっぱるなど筋肉を急激の伸ばされるとセンサーが筋断裂のおそれを感じて、結果筋肉の伸びる長さを強く制限してしまいます。このことを伸張反射といいます。
逆に静かにゆっくりと筋肉や腱を伸ばすと、センサーは筋肉や腱にかかる負担を軽減するために、もう少し伸ばしなさいの命令がでます。これをゴルジ腱反射といいます。
正しいストレッチングとは、伸張反射にならないように、ゴルジ腱反射をおこすストレッチングをいいます。
1、反動をつけて行わない。
静かにゆっくりと筋肉を伸ばすと、さらに筋肉を伸ばそうと神経から命令が出る。(ゴルジ腱反射)
2、1回30秒×3セット以上行う。
ストレッチングの効果がでるのは15秒から30秒は必要です。
3、週に3~5日以上行う。
効果を維持するために継続が必要です。
同じカテゴリー「健康」の一覧
コエンザイムとは、補酵素のことで細胞内の化学反応の担い手である酵素の働きを助けるものです。Q10はキノンという化学構造に側鎖が10単位で連なってできているというのが名前の由来です。 コエ […]
食物アレルギーと言えば、食物を食べるとすぐにじんましんが出る、呼吸が苦しくなるなどを重い言付きます。これらすぐに症状が現れる食物アレルギーを即時性食物アレルギ […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
以前に酢を原液で飲む健康法が流行しました。高い濃度のまま飲んでしまうと酸が強すぎて、口の中や食道、胃などの粘膜を荒らしたり、胸やけを起こしたりする危険性があります。酢を直接 […]
毎日食べるヨーグルトですが、どうせ食べるなら目的に合わせてヨーグルトを選びましょう。乳酸菌やビフィズス菌の種類によって、体の中での機能が異なることがわかってきている。ここで […]
人気記事ランキング
整腸・便秘に効果を発揮する様々な乳酸菌 LB81乳酸菌 ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の組み合わせています。便秘・肌荒れの改善効果の他、腸 […]
お腹のガス抜きのツボ この記事の目次 お腹のガス抜きのツボ志室の探し方志室の押し方曲がりくねった腸からガスを出す方法小腸の6点マッサージ &nb […]
小腸は胃の下にぶら下がった状態で体の中に固定されていません。適度の運動で刺激を受けるので、そこで停滞することはあまりないのです。 しかし、大腸は小腸と違って体に固定されてい […]
しつこい便秘も、同じように見えて原因によって種類が異なります。その中で弛緩性便秘は、腸のぜん動運動が弱くて起こる便秘です。この便秘は直腸まで便を運べないので、便意をもよおす […]
生体電流を調整する この記事の目次 生体電流を調整する硬貨を貼るツボはどこ?10円玉の貼るツボ 大巨1円玉の貼るツボ 人の体には微弱な生体電流が流れています […]
腸内ガス 腸内ガスを作るのは、大腸にいる腸内細菌です。食物が大腸に入ると腸内細菌が分解します。大腸の前半部分の上行結腸のあたりでは善玉菌が多く、炭水化物などを分解してガスを […]
トイレに行ってもう少しで出そうなんだけどいうときは、耳や手のひらのツボ押しをしてはどうでしょうか。ツボを押すと排便をしやすくなることでしょう。 ツボは力を入れて長時間押せば良いというもの […]
食物繊維の摂取は便秘予防に有効です。しかし、すでに便秘になっている人にとっては、たくさん食物繊維を摂取することが、 かえって便秘を悪化くせているケースがあります。 &nbs […]
過敏性腸症候群(IBS)とは、主に精神的な緊張・不安・ストレスが原因で、下痢、便秘といった便通異常や 腹部膨満・腹痛・ガスなどの症状が繰り返し起こる病気をいいます。腸を検査 […]
ひとつは梅干しを使った便通法です。梅は昔から解毒作用に優れた食品です。梅湯は梅干しを使った解毒法です。梅湯飲みは自然に下剤のような役割を果たし、薬に頼らず野菜の力だけで腸の […]
生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。 この記事の目次 生野菜やサラダに含まれる食物繊維っていったい何か。2種類の食物繊維は腸に対しての効果が違い。生野菜やサラダで便秘が解消 […]
記事ランキング