人間の脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。
白色脂肪細胞を太らせない
白色脂肪細胞は全身のいたるところにあり、とくに下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどに多く存在しています。白色脂肪細胞は、細胞の中に大量に脂肪をたくわえることができ、脂肪がたまればたまるほど、白色脂肪細胞は大きくふくらんでいきます。
白色脂肪細胞の数は通常300億個ほどで胎児、乳幼児、思春期に急激に細胞の数が増えます。この時期に過剰にエネルギーを摂取すると分裂が活発になり、細胞数がどんどん増えていきます。白色脂肪細胞の数が増えれば、増えるほど、太りやすく、やせにくい体になります。
短鎖脂肪酸である酢酸は白色脂肪細胞の活動に影響を与えます。酢酸はお酢からも摂取できますが、体内ですぐに分解してしまいます。
腸内細菌から作られる酢酸は細菌から徐々に放出されるために効果が長く持続できます。脂肪細胞は、食後に膵臓から血中へ分泌されるインスリンというホルモン(グルコースの血中濃度を下げるホルモン)を受けとると血中から細胞内にグルコースを取り込むタンパク質を細胞膜上に移動させます。そして、血中から取り込んだグルコースから脂肪をつくります。
しかし、短鎖脂肪酸(酢酸)が脂肪細胞の表面の受容体にくっつくと、インスリン受容体から出される指令をストップし、細胞にグルコースがとりこまれなくなるようにします。したっがて脂肪はつきにくくなります。
腸内環境を整えて善玉菌を増やせば、腸から短鎖脂肪酸をつくることができるのです。そして、体を太りにくくすることができます。
褐色脂肪細胞は脂肪を蓄えずに消費する
一方、褐色脂肪細胞は脂肪をたくわえるのと反対の仕事をしています。白色脂肪細胞に比べて数が少なく、場所は首の周り、脇の下、肩甲骨の周り、心臓、腎臓の周りの5カ所ほどです。
細胞の直径は白色脂肪細胞の10分の1ぐらいで内部はミトコンドリアたくさんはいっています。。褐色に見えるのはミトコンドリアの色です。ミトコンドリアは脂肪が分解してできた遊離脂肪酸を消費して熱にかえます。
褐色脂肪細胞は、寒さを感じると貯蔵していあた脂肪を燃焼させ、体を温めるための熱を作ります。寒さの刺激で、特に体を動かさなくても脂肪を燃やしてくれます。その発熱力は筋肉の100倍ほどで、お腹にたまった脂肪や血液中の中性脂肪を熱に変換するはたらきをします。
首の後ろや肩甲骨の一帯は褐色脂肪細胞が多いところなので、ここをゴシゴシとタオルで寒風摩擦をしてください。タオルを肩にかけ、両手で上下に擦るだけで効果はあります。左右数回ずつ繰り返すことで背中全体の血行がうながされ、体温を上げることで脂肪が燃焼します。
ベージュ脂肪細胞を発見
最近、白色脂肪細胞でも褐色脂肪細胞でもない、ベージュ脂肪細胞が発見されました。ベージュ脂肪細胞もミトコンドリアを多くもち、脂肪を消費して熱にかえています。ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞が多くいるところに混ざって存在しています。
ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞から変化してできたものらしいです。基本的に数が減少していく褐色脂肪細胞に比べて、数を増やすことができる可能性があるので、将来が期待されています。
脂肪細胞の代謝を助ける水素水
ダイエットのために正しい食事と生活を実践しているにもかかわらず、体脂肪が減らないという場合は、脂肪を分解する力や熱を生み出す力、エネルギーを産出する力に障害がおきている可能性があります。そういう場合は水素水ダイエットがおすすめです。
もしも脂肪細胞の細胞膜に炎症が起きれば、脂肪や糖の出入りや脂肪燃焼をコントロールするアンテナに異常が起こり、脂肪をエネルギーに変換することができなくなります。
脂肪細胞の細胞膜の劣化は、糖のとりすぎや酸化した油などをとることによって、酸化や炎症が起きることで発生します。だから、水素水の抗酸化作用と抗炎症作用で細胞膜を修復して脂質代謝を元のようにもどすことができます。
正しいダイエットに水素水を使ってサポートすれば、理想的な脂肪を燃焼しやすいサイクルを体内でおこなうことが可能になります。
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