いくつかの便秘解消法と健康法を紹介する。

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腸が元気なる食事を中心にしよう。

 

 

腸内細菌は消化機能だけでなくビタミン類を合成したり、免疫を活性化して病原菌を排除したりします。さらに幸福感をもたらすドーパミンセロトリンといった幸福を感じさせる物質を合成して、脳へ送っているのも腸内細菌です。

 

若さを保ち、病気を防ぎ、幸福感をもたらすのが腸なのです。現代人の腸内細菌は激減しており、それに伴って腸が元気でなくなっています。だから現代人は腸が元気なる食物を食べるように努めなければなりません。

 

 

 

腸にとって大きな負担がある食べ物があります。それは、白米やパン、麺類など主食と言われる炭水化物の食品です。砂糖も腸の負担を大きくします。これらにはブドウ糖を豊富に含まれているからです。白米は精製することで、腸内細菌のエサになる食物繊維や腸の調子を整えるミネラルを落としているからです。

 

 

小腸が栄養源としているのは、昆布、緑茶、しいたけ、トマト、魚介類などが含まれるグルタミン酸です。大腸の栄養源は水溶性の食物繊維をエサにして腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸という栄養素です。小腸も大腸もブドウ糖を自らのエネルギー源とはしていていません。
それなのにブドウ糖が入ってくるとまっさきにこの消化吸収作業をしなければなりません。1日3食と間食のためにブドウ糖が入ってくれば、腸のために栄養素にならないブドウ糖のために腸は1日中働き続けることになります。これでは腸が疲れ切ってしまいます。

 

 

ブドウ糖は脳の栄養源と言われていますが、実は脳細胞は通常のエネルギー供給をミトコンドリアに依存しています。ミトコンドリアは、すべての細胞に数個から数千個も存在する小さな器官です。この無数にある小器官は、酸素を燃焼してエネルギーを作り出す効率のいい生成工場のようなものです。持続的に安定したエネルギーを供給を必要とする脳細胞はミトコンドリアというエンジンを使って活動しています。

 

 

 

脳の入り口には血管脳関門という極めて狭い関所があります。通過できる栄養素は主にブドウ糖です。他にアルコール、カフェイン、ニコチンなども通過できます。強いストレスを受けたときに、人は甘い物やカフェイン飲料を欲しがるのです。ブドウ糖は脳の唯一の栄養素ではなく、脳の一番の好物だったのです。

 

 

体を動かすエンジンには2種類あります。ひとつは炭水化物を糖に変えて瞬発力を生む解糖エンジンです。エレルギー効率は良くないですが、酸素を使わず低体温でもエレルギーを生み出します。

 

 

もうひとつは酸素を燃料に持久力を生むミトコンドリアエンジンです。呼吸で得た酸素と食物のわずかなエレルギーで高体温のもとで、莫大なエレルギーをつくります。

 

 

 

成人から40代くらいまではブドウ摂取しても適量であれば問題はありません。解糖エンジンでエレルギーをつくることができるからです。50代を過ぎると炭水化物や砂糖をできるだけ摂らない方がより健康に生活することができます。ミトコンドリアエンジンを使ってほうが持久的、安定的にエレルギーをつくることができるからです。

 

 

脳の欲求に応えすぎて、ブドウ糖を大量摂取するとどうなるかというと、第一に腸内細菌のバランスが乱れます。第二に肥満になり、病気になりやすい体になります。第三に糖尿病になる確率が高くなります。このように成人病になる原因は明らかにブドウ糖の過剰摂取なのです。

 

 

まとめ
腸の健康を考えるならば、炭水化物や砂糖の摂取量を減らし、腸の栄養となるグルタミン酸系の食べ物や食物繊維を中心に食事をする。

 
疲れたときは、脳の欲求に応えて脳を喜ばすためにあめ玉を一個だけ口に入れる。

 

 

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