いくつかの便秘解消法と健康法を紹介する。

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納豆を食べれば、便秘を解消できる理由とは。

 

納豆の食物繊維の割合は

 

納豆は100gあたりに含まれている食物繊維は6.7g。(内訳は水溶性食物繊維が2.3g、不溶性繊維が4.4gと水溶性と不溶性の食物繊維のバランスが良い。)さつま芋には2.3g、ほうれん草には2.8g含まれていますが、2倍以上の食物繊維が含まれていることになります。食物繊維が多く含まれているので納豆を食べると便秘解消につながるわけです。

 

また、納豆の原料になる大豆にはヘミセルロースという不溶性食物繊維が多く、この食物繊維は、腸の蠕動運動を活発にし、腸内で水分を含んで便の量を増やし、便の排泄を促進させる効果があります。

 

 

 

納豆のネバネバの秘密

 

納豆は、煮た大豆に納豆菌をつけ、16時間~24時間ほど発酵させる発酵食品です。納豆菌は土の中や食物に広く分布する細菌です。納豆の特徴はあのネバネバは、納豆の食物繊維と納豆菌が生み出す多様な酵素が消化を助け、腸内をきれいに排便を促します。納豆のネバネバはムチン質のことで、オクラ・山芋のねばりと同じものです。

 

 

納豆のネバネバには特徴があります。ネバネバの正体はグルタミン酸が1万個ほどつながったポリグルタミン酸(PGA)です。グルタミン酸はタンパク質を構成するアミノ酸の一種です。納豆菌は細胞膜にある酵素を使い、グルタミン酸をつなげてポリグルタミン酸(PGA)を合成します。納豆をかき混ぜると、大豆表面のみ分布していたPGAがくっつきあって表面から離れて糸を作ります。

 

 

納豆のPGAは、グルタミン酸を単純につなげたものではなく、アミノ酸の立体構造が違うL型構造とD型構造の2つのタイプのPGAからなります。生物は基本的にL型構造だけを使用して栄養とします。D型構造のグルタミン酸を栄養として取り込めません。

 

 

納豆菌はPGAのグルタミン酸の50%から80%はD型構造をつくります。D型構造のグルタミン酸をあえてつくって、非常食として他の菌に使われないようにしています。納豆菌はD型のグルタミン酸を再びL型のグルタミン酸に独自の変換能力でL型に変えて栄養と利用しています。

 

 

このネバネバにあるD型構造のグルタミン酸が腸で吸収できないので食べ物を肛門までスムーズにする働きをすることになり、便通に貢献しています。

 

 

納豆菌は日和見菌の仲間です。

 

大豆を発酵させている納豆菌も枯草菌という土壌菌の仲間です。枯草菌は固い殻に覆われているため胃酸には強く、生きて腸まで届きます。腸に届くと殻を破って、腸をおおいに活性化してくれます。

 

 

腸内にいる菌種は主にフィルミクテス門、バクテロイデス門、アクチノバクテリア門、プロテオバクテリア門の4つがあります。このうちフィルミクテス門、バクテロイデス門が日和見菌で、プロテオバクテリア門が悪玉菌に該当します。善玉菌のアクチノバクテリア門の細菌は腸内フローラの10%に満たない存在になります。

 

 

日和見菌とは、腸内環境が善玉菌が優位であると善玉菌に加担し。悪玉菌が優位だと悪玉菌に加担する腸内細菌たちです。腸内ではこのどちらにも属していない日和見菌たちが腸内の大半を占めているのです。

 

 

 腸の中にいる日和見菌の多くは、土壌菌です。土壌菌とは土の中で生きている微生物のことで、土壌の中には無限ともいえる数の菌たちが生息しています。土壌菌は、土の粒子が舞う空気中にも浮遊していますし、いつもの生活環境にも生息しています。
日和見菌が腸内フローラの最大勢力であるから、日和見菌になる納豆菌を食べて日和見菌を増やして腸内フローラの活動力を高めることができます。

 

 

納豆には大豆オリゴ糖がある。

納豆はオリゴ糖が含まれています。特徴のあるオリゴ糖で大豆オリゴ糖といいます。大豆オリゴ糖は腸に届きにくいですが、少量で善玉菌を増殖させてことができます。他のオリゴ糖よりも消化吸収されやすい性質を持っています。少量で腸内の善玉菌を増殖させる効果を持つため、便秘解消、整腸作用にとても効果的です。

 

オリゴ糖はどうして便秘にいいのか

 

 

 

 

 

 

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