いくつかの便秘解消法と健康法を紹介する。

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弛緩性便秘には塩入りヨーグルトジュースがよく効きます。

 

 

弛緩性便秘とは、腸のぜん動運動が著しく低下し、便が腸内に滞って慢性的な便秘になることです。 便が大腸に長くとどまった状態が続くので、腸内にガスがたまりやすくて膨満感があります。

毎日きちんと排便があっても少量で硬い便しか出ない場合は、弛緩性便秘のおそれがあります。

 

 

弛緩性便秘の原因は何か。

 

弛緩性便秘は、腸が柔軟な動きができなく硬直してしまう状態です。そのため腸のぜん動運動(腸の内容物を肛門のほうに向かって送り出される 腸の動き)がスムーズに行われなくなります。

 

このような多く弛緩性便秘は、慢性的な便秘の中で最も多く、 高齢者の便秘の大方を占めています。

 

高齢者になると、加齢による腸の筋肉の衰え弾力性の低下があり、このことが便秘に大きく影響しています。

 

 

全身の筋肉が年齢とともに弱まり、柔軟性もなくなっていきます。同様に腸壁の筋肉層や粘膜も萎縮しやすくなり、 それに伴って大腸にもともとあった弾力性が低下します。腸の弾力性は60代で20代の3割ぐらいに落ちてしまいます。

 

 

弛緩性便秘は、排便があっても小さなコロコロした便しか出てきません。なぜなら、便が大腸で停滞している間に、便に含まれる水分がどんどん腸から吸収されるからです。

 

 

健康な状態の便というのは、およそ80%以上の水分を含んでいますが、コロコロの便では、60以下の水分しか含んでいません。

 

 

そこで、たくさんの水を飲んで水分を多くとっても、腸に吸収されておしっこになって排出されるだけなんです。

 

腸のぜん動運動が起こらなければ、水分は腸に吸収されるばかりで、便は硬くなるだけです。

 

この弛緩性便秘はどうすれば効果的になおせるかというと、腸の内側からマッサージするのがベストなのです。(腸の外側からのマッサージも効果はあります。)

 

 

弛緩性便秘には塩入りヨーグルトジュースがなぜ効果があるのか。

 

 

塩入りヨーグルトジュースは、特に腸のぜん動運動が衰えた弛緩性便秘に効果を発揮します。 ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、ブドウ糖や乳糖を分解して、たくさんの乳酸を作る働きがあります。

 

また、乳酸菌の一種であるビフィズス菌は、乳酸だけでなく、酢酸もつくります。

 

 

この作り出された乳酸酢酸には、腸を刺激してぜん動運動を活発にする働きがあります。すなわち、乳酸菌をたくさん摂取すれば、 腸の動きがよくなり便秘を解消してくれるのです。

 

乳酸菌の働きをよりいっそう活発にするのが、塩の成分であるナトリウムです。ナトリウムが加わることで、ヨーグルトの整腸作用がさらに高まります。

 

塩分濃度が、血液や体液などの濃度に近い0.85%程度のときに乳酸菌が一番活動することになります。

 

塩入りヨーグルトジュースを飲むと、 腸内の浸透圧が調整されて保水性が高まります。したがって、体内の水分が腸内に十分に取り込まれて、便が軟らかくなり、便の体積も増えて、排便しやすくなります。

 

 

塩入りヨーグルトジュースの作り方と飲み方

塩入りヨーグルトジュースの作り方

ヨーグルトによる腸内環境の改善効果を高めるのが、ヨーグルトに塩を加えた塩入りヨーグルトです。

 

塩入りヨーグルトの作り方は、 プレミアムヨーグルト100gに対して、ミネラルウォーター100mg、塩1g(小さじ6分の1)を溶かして作ります。とても簡単ですね。

 

 

塩入りヨーグルトジュースの飲み方

1日3回、食前に飲むようにしましょう。
料理の材料として使えば、さらにおいしくたくさん食べれることができます。

 

塩入りヨーグルトジュースは、人によって効果の表れ方に個人差があります。 効果がすぐあらわれる人や数週間かかる人もいます。

 

これで弛緩性便秘が解消したとしても、半年くらいは続けて飲みましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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