いくつかの便秘解消法と健康法を紹介する。

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腸内の善玉菌に作用するプロバイオティクスとプレバイオティクス

 

プロバイオティクスとプレバイオティクスの違いを知るには、予備知識として、腸内フローラや腸内細菌の善玉菌・悪玉菌・日和見菌(ひよりみきん)のことを知っておかなければなりません。最初にこれらの知識を整理しましょう。

 

 

腸内フローラ

 

フローラとはもともとは「お花畑」という意味でした。「微生物の集団」をお花畑になぞらえて、腸内フローラと命名した言われています。だから、腸内フローラは多種多様な腸内細菌が種類ごとにまとまりをつくってびっしりと腸内に壁面を作って生息している様子をいいます。一般には腸内環境の様子や状態のことに使っています。

 

 

善玉菌と悪玉菌と日和見菌

 

 

腸内に約1000種類の細菌はそれぞれ個性豊で、この菌たちを大きく分けると、私たちの体に有益な働きをする 善玉菌、害を及ぼし兼ねない悪玉菌、体の調子が十分でないときに暴れだす日和見菌(ひよりみきん)の3種類になります。

 

 

善玉菌の代表格がビフィィドバクテリウム(ビフィズス菌)とラクトバチルスがおり、悪玉菌の代表格としてクロストリジウム腸球菌 連鎖球菌有害な大腸菌などいます。日和見菌ではバクテロイデスや無害な大腸菌などをいます。

 

 

 

悪玉菌といっても常時体に 悪い作用をしているわけではありません。腸内の環境状態によて悪さをするという感じです。腸の生理環境が正常であれば、善玉菌が悪玉菌の増殖を抑えています。

 

 

 

善玉菌

 

ビフィドバクテリウム
ビフィドバクテリウムは「ビフィズス菌」という名前で親しまれている。糖を取り出して分解し、乳酸酢酸を生産します。種としては30種類存在し、Y字やV字の特徴的な形状をしています。この菌は生まれたすぐの新生児にの大腸に、すでに数多く生息しています。母乳中にあるオリゴ糖を増殖させるのに必要な菌です。

 

 

ラクトバチルス
ラクトバチルスは人の大腸をはじめ、各種の動物の消化管に生息し、酸素の少ない環境を好みます。乳酸のみを生産し腸内環境をよくする有益菌です。細菌の様々な情報を免疫細胞に伝える役目をしています。ヨーグルトなどの発酵乳製品の製造に使われています。

 

 

 

 

プロバイオティクスとプレバイオティクス

 

 

プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスの改善を通じて宿主に有益に働く菌体のことをいいます。最近では、適度に摂取したとき、宿主にとって健康上有益に作用する生菌とされています。

 

 

具体的には乳酸菌、納豆菌、植物性乳酸菌、酪酸菌などです。
プロバイオティクスによる健康になる効果は整腸作用や抗感染作用、炎症性腸疾患の抑制、抗アレルギー作用、抗癌作用、コレステロール低下作用などがあります。

 

 

プレバイオティクスは、難消化性の糖質をいい、腸内の有益菌がこれを取り入れることで、みずからも増殖し、その生産物もまた生体に有益な効果をもたらせるものをいいます。

 

 

 

プレバイオティクスには、ビフィドバクテリウムやラクトバチルスなど、善玉菌の菌のみが増加し、クロストリジウムなどの悪玉菌の増加を抑制して、大腸の健康促進や感染防御、粘膜免疫の増強をします。また、カルシウムやマグネシウムのようなミネラルの吸収を促進させる。

 

 

 

代表的にはフラクトオリゴ糖、ラクチュロース、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラフィノースのオリゴ糖、イヌリン難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアガムなどがあります。

 

 

プロバイオティクスやプレバイオティクスの効果

 

 

プロバイオティクスやプレバイオティクスのよく知られている作用は整腸作用です。腹部の張りや腹痛などの改善します。

 

乳酸菌によって生産された乳酸は腸内環境を整え、善玉菌が乳酸を代謝することで生産される酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸によるぜん動運動を活性化させます。また、善玉菌増加によって 悪玉菌の増殖を抑える仕事もします。

 

 

 

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